私立教員になるための2つの方法

教員をめざしている人たちは、基本的に公立教員になりたい人が多いようです。しかし、公立学校で働くだけが教員の道ではありません。もっと視野を広げて、私立教員をめざしてみてもいいのではないでしょうか。

公立と違い、私立学校の教員はそれぞれの学校に応募するのが基本です。ですが、それをしなくても自動的に採用候補者になれる方法が2つあります。

まず1つ目が「私学教員志望者名簿」への登録です。登録方法は各都道府県の私学協会によって異なり、中には一般教養、専門教養、教職教養、小論文などの私学適正検査を受ける必要がある自治体も存在します。名簿登録はこの検査の結果に応じて行われ、名簿を受け取った学校はそれを見ながら採用したい人を選び、面接などを通して最終的な合格者を決めていきます。また検査を行わない自治体だと、名簿登録前に履歴書や論文、推薦状などを課すこともあるようです。名簿登録されることができれば、私立教員に採用されるチャンスは大きく広がります。

2つ目は、教員の紹介や派遣を行っている専門会社への登録です。私学協会への登録と同じく、リストを見た学校から自動的に採用候補者として選ばれることになります。中でも評判なのが、私立教員の採用支援実績を豊富に持つセンターです。年間1,500件以上の求人が公開されているので、私立教員としてすぐに活躍したいのであれば利用を検討するといいでしょう。派遣会社を利用すると、適性診断やセミナーなどが特別に提供されることもあります。採用されるまでの間にそれらを十分に活用できるようにするためにも、教育実習や教員採用試験が本格化する前の5月中に登録を済ませておくことをおすすめします。この時期に登録しておけば、その後のスケジュールにも余裕が出ます。

教員とひとことでいっても、その勤務先や雇用形態はさまざま。自分がどこでどんな教員になりたいのかをじっくりと考えた上で行動に移す必要があります。