日本経済の見通しが不透明さを増してくると、国家試験を目指す人の数が一気に延びる傾向があります。とはいうものの、見通しの良し悪しによらず、自己啓発は人類の永遠のテーマです。仕事を選ぶ時も、許されるなら自分の好きな分野で、自己の能力を磨き高めつつ、働きがいを感じられるような仕事をしたいというのは、誰しもの願いではないでしょうか。国家試験だけでなく、民間が主催する検定などがあり、観光や旅、また流通関係が人気になっています。
旅にかかわる仕事なら、何といっても旅行業務取扱管理者が定番中の定番です。これは古くからあり、社会的にも認知度の高い国家資格になります。ツアー会社などで働く際に必須というだけでなく、もちろん就職や転職時に大きな武器になることはいうまでもありません。その背景には、国策として観光立国という位置づけを高めようとしていることがあります。資源の乏しい日本では、将来を担う分野のひとつに、観光ビジネスを掲げています。
ファッション業界で熱い期待の寄せられている販売士試験は、各地の商工会議所で受けることができます。誰でも受験が可能で、2級は年に1回、3級は年に2回の実施です。この試験の合格率は50%以上になっており、働きながら無理せず狙えるところが人気の秘密のようです。